（3,050）トワイライト・テール ＃26

　お待たせいたしました。今週からは、正式に土曜日の記事として、発信いたします、看板娘「トワイライト・テール」の記事です。今週は、先週のしーちゃんに続いて、妹のさやちんと、マスコット犬のエスペくんのにぎやかなお話です。一緒にお散歩にいったり、仲がよさそうに見えるのですが…？

　　

　さやか：「にゃはは！　お久しぶりです！　さやかでーす」
　エスペ：「やぁ！　こんにちワン！　エスペランサっす！」
　さやか：「今日はエスペくんとお散歩に来たんだよー」
　エスペ：「いつも連れてってもらってるけど、ボクいつも空を飛んじゃうから、
　　　　　　お散歩じゃないかもだけどね！」
　さやか：「……たまには、地面歩いてくれないとね…痩せないよ！！」
　エスペ：「空を飛ぶのも立派なお散歩だし、ダイエットだよぉー」
　さやか：「……つべこべ言わないの！　帰ったら、雑巾絞りの刑だからね！！」

　エスペ：「そ、それだけはヤだよー！！！（涙）」

　さやか：「でも、エスペくん、地面歩くときは4足歩行じゃないとダメなんだよね？」
　エスペ：「そだよー。立つのは2足直立はできるけど、立ったままじゃ歩けないよ」
　さやか：「2足で歩いてたら、ピコピコ足音が聞こえてきそうだよね！」

　エスペ：「あ……あの…ボクはオモチャじゃないんだよ？」
　さやか：「何言ってるのー。エスペくんは、私たちのマスコットだよ！？
　　　　　　オモチャみたいに扱って当然じゃない！！？」
　エスペ：「ボクの立場も考えてね……。空中浮遊とかおしゃべりできるけど、
　　　　　　一応、ボク、犬なんだからね！　生き物だよ！！」

　さやか：「なんかねー。エスペくんって、いじめられて揉みくちゃにされてる感じ
　　　　　　がよく似合うと思うんだけどなあ…。お餅みたいにすごく柔らかいしね♪」
　エスペ：「それってな、何か関係あるの？　さやちゃん？？」
　さやか：「冬になったら、お餅と一緒に、エスペくんの耳を焼いて
　　　　　　食べちゃうんだよ！」

　エスペ：「！！！！！！」
　さやか：「…………」

　エスペ：「それ……本気で言ってる？　さやちゃん！！（涙）」
　さやか：「おいしそうなんだもん、エスペくんの耳！　丸々してるから
　　　　　　余計にね～♪」
　エスペ：「さやちゃん……キミはこわい女の子だよ…？　こんなとこ聞かれてもいいの～？」

　さやか：「別にいいよぉー。エスペくんのことだったら、かまわないしねー。」

　エスペ：「普段、さやちゃんはこうしてボクをイジメてくるんです…。愛情表現の一つだと
　　　　　　ボクは信じているけど…。どう見ても、悪魔だよね！　この子！！」
　さやか：「ん？　何か言ったー。エスペくん！！」

　エスペ：「な、なんでもないよー！！　これ以上何か言ったら、怖いなあ…」
　さやか：「帰ったら、雑巾絞りだよ！！」
　エスペ：「ひぃぃぃぃ～…」


　普段は仲のいいエスペくんと、さやちんですが、ご主人様はしーちゃんよりも、さやちんみたいで、さやちんの言うことには従わざるを得ないと思ってるようで…。どんな無理難題の「かわいがり」という名の愛情表現に耐えているのです。さやちんも、エスペくんにだけは、悪魔になるのだとか…？