（3,097）高速道路、求む！

　今日は、松江に行って来ました。4年生の後輩2人と、いつもの准教授の先生とあわせて4人で、松江の島根大学へ…。安来沖に沈めてあった、水温計とADCPのデータ回収と再設置の準備だったのですが、先月は、最終的に私ひとりが残されて、島根大学でデータ回収だったのですが、今回は後輩2人を引き連れていたので、水温計の取り出しもデータ回収も早かったです。

　皮肉にも、今年の中海安来沖の流れの研究で卒論を書く4年生は、大学院進学希望で、同郷のヤツなんですよ。出身が尼崎でも、武庫之荘だと聞いています。こういうめぐり合わせも意外なものです。

　今回は、その後輩のクルマで松江まで行きました。高速道路も未完の地域なだけに、鳥取から松江までの120kmの道程をいくら速くても2時間かけて移動しなければなりません…。ちなみに、汽車の鈍行で3時間、特急「スーパーおき・まつかぜ」で1時間半…。山陰間の移動はこんなにも不便なものなのです。

　北陸に新幹線構想はあっても、山陰にはそんなものは根っから計画すらないみたいですからねー。


　そして、これは有名なお話なのですが、日本の県庁所在地の中で、高速道路が市街地まで通っていないのが、鳥取市ただ一つという事実。松江には、名和・淀江道路から米子・安来を貫いて続く山陰道が整備されていますが、鳥取市内にそんなものなど未だありません…。来年春までには鳥取自動車道が鳥取市内まで開通のですが…それでも必ず1度は高速が途切れるところもあるんですよね…。

　ちなみに、鉄道でディーゼルカー（汽車）のみが県庁所在地の中で、現役で活躍しているのも、鳥取市と徳島市だけなんだそうですね…。鳥取では電車というものは走っていません…。ICOCAはおろか、改札も自動な訳がありませんし…。


　山陰間の移動でも、松江で整備されている、山陰自動車道が鳥取まで延びると言う計画がありますが、これが完成するのは、2013年以降とのことで…。確かに、青谷羽合道路と現在の山陰道だけでは不十分です。せめても、同じ鳥取県の米子まででもクルマで1時間で行けるようにはなって欲しいですね…。

　でもなあ…鳥取と米子、比べたら米子の方が街だもの…。米子のほうが認知度が高くて、「鳥取市がある」ということを知らない人もいるのに驚いたこともありますから…。県庁所在地なのに、へき地なんですって…。ここで5年暮らして来たのも、辺ぴな体験です…。もう慣れてしまいましたけど…。

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