忘れな草日記3
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(3,106)しゃぼん玉
今年も、この時期がやってきました…。村下孝蔵さんの命日が24日にやってきます。これまでにも「忘れな草日記」時代から、いろんなアプローチで命日にあわせて、1週間の特集記事を組んできましたが、今年は逝去からちょうど10年ということで、いろいろと思うところもあります。
そこで、今年は、mixiの日記と共通の記事として金曜日まで村下さんの楽曲を改めて紹介していく記事をやってみようではないかということで、これまでに紹介してきた楽曲をはじめ、いずれの曲も甲乙をつけるには到底無理なことですが、個人的に村下さんの人柄や、叙情的な情景を描いた楽曲を個人的な5傑を選り抜いてご紹介して行こうと思っています。
愛してると言われたら 愛されてると思うから
一度きりの言葉でも 何よりも強い言葉
しゃぼん玉 空を映して飛ぶ いとしくて涙が出る
たとえはかなく消えても きれいに飛ぶ
しゃぼん玉 だんだん薄くなる さみしくてとりたくなる
風に吹かれてさまよい 最後まで虹の色
われるまで虹の色…
1994年の「愛されるために」という盤から、「しゃぼん玉」という楽曲を。「愛されるために」が実質、これが最後のオリジナルアルバムになってしまったのですが、90年代に入ってからの村下さんの楽曲というと、サウンドそのものに打ち込みを加えたりして、現代的な音もたくさん散りばめられていることが多いのですが、この楽曲はそうでもなくて、逆に短調のワルツを聴いているような、ちょっと寂しく感じてしまう楽曲です。90年代の楽曲の中でも、これまでの村下さんのサウンドワークが見えてくる一曲だと思います。
何よりも、詩が心を掴んで離さない叙情的な魅力をいちばん感じる楽曲だと私は思っています。
いずれは消え行くしゃぼん玉……それでも、吹いて飛ばしている間はいろんな光を映してプリズムを描いてキラキラ輝く、きれいな姿を愛おしくも感じてしまうという感情は、純粋に心が清らかで、一度は誰もが持っていたものではないかと思います。そして、その空を飛ぶしゃぼん玉が割れてしまうのが、あまりにも惜しくて、それをそのままもって帰って残しておきたい…と切なく思える感情や趣きがあるのも、日本人ならではの気持ちではないでしょうか。
春に桜を、いつまでも咲いているわけではなく、散ってしまうのを解かっていながら、散り行くのを見ては切なくなるような…そんな感情と同じものでしょうか…。
ただ、途中で、「父さん、母さん 命よりずっと大切なもの見つけたよ」というフレーズが出てきます。ここは私自身の解釈ですが、しゃぼん玉の飛んでいって割れてしまうさまを愛しくも切なく思う気持ちを歌っているのは、命を懸けても護りたい愛する(薄命の)女性に例えられているのではないだろうか…と聴き始めたころからずっとそういう風に感じています。このフレーズで彼の声もほんの少し裏返っているようにも聞こえるし…私もライナーノートを見ていて、感情が高ぶってしまいそうなフレーズだろうな…とは思ったものです。
自分の勝手な解釈だし、もう彼も急逝されて10年も経ってしまっているので、真相はわからないのですが…イメージとしては、そういう絵が「しゃぼん玉」を聴くたびに浮かびます。切なく胸に響く楽曲の一つです。
明日以降も、村下さんの楽曲から記事を発信しますので、そちらもよろしくお願いします…。
(1,247文字)
そこで、今年は、mixiの日記と共通の記事として金曜日まで村下さんの楽曲を改めて紹介していく記事をやってみようではないかということで、これまでに紹介してきた楽曲をはじめ、いずれの曲も甲乙をつけるには到底無理なことですが、個人的に村下さんの人柄や、叙情的な情景を描いた楽曲を個人的な5傑を選り抜いてご紹介して行こうと思っています。
愛してると言われたら 愛されてると思うから
一度きりの言葉でも 何よりも強い言葉
しゃぼん玉 空を映して飛ぶ いとしくて涙が出る
たとえはかなく消えても きれいに飛ぶ
しゃぼん玉 だんだん薄くなる さみしくてとりたくなる
風に吹かれてさまよい 最後まで虹の色
われるまで虹の色…
1994年の「愛されるために」という盤から、「しゃぼん玉」という楽曲を。「愛されるために」が実質、これが最後のオリジナルアルバムになってしまったのですが、90年代に入ってからの村下さんの楽曲というと、サウンドそのものに打ち込みを加えたりして、現代的な音もたくさん散りばめられていることが多いのですが、この楽曲はそうでもなくて、逆に短調のワルツを聴いているような、ちょっと寂しく感じてしまう楽曲です。90年代の楽曲の中でも、これまでの村下さんのサウンドワークが見えてくる一曲だと思います。
何よりも、詩が心を掴んで離さない叙情的な魅力をいちばん感じる楽曲だと私は思っています。
いずれは消え行くしゃぼん玉……それでも、吹いて飛ばしている間はいろんな光を映してプリズムを描いてキラキラ輝く、きれいな姿を愛おしくも感じてしまうという感情は、純粋に心が清らかで、一度は誰もが持っていたものではないかと思います。そして、その空を飛ぶしゃぼん玉が割れてしまうのが、あまりにも惜しくて、それをそのままもって帰って残しておきたい…と切なく思える感情や趣きがあるのも、日本人ならではの気持ちではないでしょうか。
春に桜を、いつまでも咲いているわけではなく、散ってしまうのを解かっていながら、散り行くのを見ては切なくなるような…そんな感情と同じものでしょうか…。
ただ、途中で、「父さん、母さん 命よりずっと大切なもの見つけたよ」というフレーズが出てきます。ここは私自身の解釈ですが、しゃぼん玉の飛んでいって割れてしまうさまを愛しくも切なく思う気持ちを歌っているのは、命を懸けても護りたい愛する(薄命の)女性に例えられているのではないだろうか…と聴き始めたころからずっとそういう風に感じています。このフレーズで彼の声もほんの少し裏返っているようにも聞こえるし…私もライナーノートを見ていて、感情が高ぶってしまいそうなフレーズだろうな…とは思ったものです。
自分の勝手な解釈だし、もう彼も急逝されて10年も経ってしまっているので、真相はわからないのですが…イメージとしては、そういう絵が「しゃぼん玉」を聴くたびに浮かびます。切なく胸に響く楽曲の一つです。
明日以降も、村下さんの楽曲から記事を発信しますので、そちらもよろしくお願いします…。
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