忘れな草日記3
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(3,110)踊り子 -村下さんの命日に寄せて
今からちょうど10年前、村下孝蔵さんは逝去されました。残念ながらリアルタイムで彼の楽曲を聴いたことがない人間ではあるのですが、6月24日の命日というのは、やはり思いもひとしお強く抱いてしまいます。これまでにもブログをはじめてからは、七回忌、そして毎年この時期には特集記事を組んで、彼の楽曲をいろんな角度から紹介し続けてきました。これまでにも書いたことのあるお話になりますが、よろしければお付き合いください。
そして、例年どおり、広島の中国放送(RCC)ラジオでは、今年は命日に合わせて、21時までの追悼番組を放送されています。しかしながら、広島からそう遠くない鳥取とは言えども、山陰放送(BSS)ラジオや韓国や首都圏の電波(ニッポン放送(LF)やラジオ日本(RF)など)との混信するために、RCCの電波を拾うことが出来ません…。うまく行けば聴けるはずなんですが…山を越えてくる30KWの電波は届かず…今年もウォークマンの楽曲を連続して村下さんの楽曲で今日一日過ごしていました。
今日は、村下さんの命日ということで、代表曲の一つ、「踊り子」をYoutubeの動画を貼り付けてご紹介します。
1983年のアルバム「初恋 -浅き夢みし-」に収録された楽曲。ちょうどこの年にシングル「初恋」をリリースしており、彼の楽曲の中では最も名の知れた代表曲となりましたが、その次のシングルとしてリリースしたのが「踊り子」。「初恋」とは違い、若い男女の爪先立ちの不安定な恋を描いた楽曲ですが、こちらが村下さんらしさがよく出てる代表曲だと思います。
私が、村下さんの楽曲を大好きになり、ずっと今に至るきっかけを作ったのも「踊り子」でした。2002年6月、私が高校二年生のときのことですが、その当時テレビよりもラジオを聴くことが多くて、毎日放送(MBS)の土曜日の昼のリクエスト番組 (傾向としてはオールデイズがメインでした。土曜日の昼下がりのAMラジオを聴くような年齢層というのは、30代以上の方が多いのでしょう) を聴いていて、命日が近づいているということで、村下さんの楽曲をリクエストされていて、かけた楽曲が「踊り子」だったという訳です。
その当時から、村下孝蔵という名前と彼の代表曲に「初恋」があるというのは知っていましたが、それ以外は全く知らず、フルコーラスを初めて聴いた「踊り子」にとても感動を覚え、「なんて詩の表現といいメロディラインといい、穏やかな声…こんなに素晴らしすぎる曲だったなんて…」と思ったのです。それからすぐに実家の近くのTSUTAYAでレンタルでベスト盤「林檎と檸檬」を借りてきて、村下さんの楽曲にのめりこむように毎日毎日聴いていました。高校にもCDウォークマンと彼の盤を持っていて、行くところ何処でも持っていって聴いていたものです。
一通り、ほぼすべてのアルバム盤は持っていますが、つい最近まで、生産中止だった「名もない星」、絶盤になっていた「野菊よ僕は…」はまだ手中にはありません…。名曲がかなり揃っている盤がホールドアップ状態で、ずーっと探し続けていたころもありました。一枚一枚のアルバムを聴き込んで行くごとに、彼の楽曲がどの曲も心の琴線を心地よく振るわせてくれて、初めて聴くはずの楽曲なのに、すっと迷いも無く入っていけるし、時には涙したり…。高校生だった当時でも、村下さんの楽曲でこんなにも心を奪われてしまうとは思わなかったのです…。
彼の楽曲を敬愛するようになって、7年…。リアルタイムで彼の楽曲に触れることが出来ず、逝去されてから、彼の楽曲を敬愛する若い年齢層も次第に増えているというのを良く聞きます。mixi の村下さんの初心者コミュニティには、初心者と名がつくものの、比較的若い年齢層の方も多くいらっしゃいます。亡くなってから評価されるようになったのは、寂しい限りですが、今もこうして時折、スポットライトが当たるようになったのも、村下さんの楽曲を敬愛する多くの方々がいることに尽きるのでしょう…。人柄の穏やかでステキな人だと聞いていますし…ライブのMCなんか聞いていても、すごく柔和な話し方をされてますから…。
もし、今もご存命だったら、56歳になっているはずなのですが、遺作になってしまった「同窓会」や晩年の楽曲にさらに深みを増した、哀愁あふれる切ない楽曲や、郷愁あふれる幽玄、日本情緒あふれる、わびさびの趣き…を清らかな日本語で丁寧に歌っているんだろうな…などと想像してしまいます。ギターのテクニックもそんな知識が無くても、聴いていても非常に素晴らしいものがありますし…。私もリアルタイムで村下さんの楽曲が聴きたかった一人です。命日から10年がたって、改めて時の流れの速さをも感じながらも、色あせることのない彼の楽曲を、私の中にも、世の中にも留めて、歌い、語り継いでいきたいものです。
今年の命日に寄せて…。 忘れな草
(1,965文字)
そして、例年どおり、広島の中国放送(RCC)ラジオでは、今年は命日に合わせて、21時までの追悼番組を放送されています。しかしながら、広島からそう遠くない鳥取とは言えども、山陰放送(BSS)ラジオや韓国や首都圏の電波(ニッポン放送(LF)やラジオ日本(RF)など)との混信するために、RCCの電波を拾うことが出来ません…。うまく行けば聴けるはずなんですが…山を越えてくる30KWの電波は届かず…今年もウォークマンの楽曲を連続して村下さんの楽曲で今日一日過ごしていました。
今日は、村下さんの命日ということで、代表曲の一つ、「踊り子」をYoutubeの動画を貼り付けてご紹介します。
1983年のアルバム「初恋 -浅き夢みし-」に収録された楽曲。ちょうどこの年にシングル「初恋」をリリースしており、彼の楽曲の中では最も名の知れた代表曲となりましたが、その次のシングルとしてリリースしたのが「踊り子」。「初恋」とは違い、若い男女の爪先立ちの不安定な恋を描いた楽曲ですが、こちらが村下さんらしさがよく出てる代表曲だと思います。
私が、村下さんの楽曲を大好きになり、ずっと今に至るきっかけを作ったのも「踊り子」でした。2002年6月、私が高校二年生のときのことですが、その当時テレビよりもラジオを聴くことが多くて、毎日放送(MBS)の土曜日の昼のリクエスト番組 (傾向としてはオールデイズがメインでした。土曜日の昼下がりのAMラジオを聴くような年齢層というのは、30代以上の方が多いのでしょう) を聴いていて、命日が近づいているということで、村下さんの楽曲をリクエストされていて、かけた楽曲が「踊り子」だったという訳です。
その当時から、村下孝蔵という名前と彼の代表曲に「初恋」があるというのは知っていましたが、それ以外は全く知らず、フルコーラスを初めて聴いた「踊り子」にとても感動を覚え、「なんて詩の表現といいメロディラインといい、穏やかな声…こんなに素晴らしすぎる曲だったなんて…」と思ったのです。それからすぐに実家の近くのTSUTAYAでレンタルでベスト盤「林檎と檸檬」を借りてきて、村下さんの楽曲にのめりこむように毎日毎日聴いていました。高校にもCDウォークマンと彼の盤を持っていて、行くところ何処でも持っていって聴いていたものです。
一通り、ほぼすべてのアルバム盤は持っていますが、つい最近まで、生産中止だった「名もない星」、絶盤になっていた「野菊よ僕は…」はまだ手中にはありません…。名曲がかなり揃っている盤がホールドアップ状態で、ずーっと探し続けていたころもありました。一枚一枚のアルバムを聴き込んで行くごとに、彼の楽曲がどの曲も心の琴線を心地よく振るわせてくれて、初めて聴くはずの楽曲なのに、すっと迷いも無く入っていけるし、時には涙したり…。高校生だった当時でも、村下さんの楽曲でこんなにも心を奪われてしまうとは思わなかったのです…。
彼の楽曲を敬愛するようになって、7年…。リアルタイムで彼の楽曲に触れることが出来ず、逝去されてから、彼の楽曲を敬愛する若い年齢層も次第に増えているというのを良く聞きます。mixi の村下さんの初心者コミュニティには、初心者と名がつくものの、比較的若い年齢層の方も多くいらっしゃいます。亡くなってから評価されるようになったのは、寂しい限りですが、今もこうして時折、スポットライトが当たるようになったのも、村下さんの楽曲を敬愛する多くの方々がいることに尽きるのでしょう…。人柄の穏やかでステキな人だと聞いていますし…ライブのMCなんか聞いていても、すごく柔和な話し方をされてますから…。
もし、今もご存命だったら、56歳になっているはずなのですが、遺作になってしまった「同窓会」や晩年の楽曲にさらに深みを増した、哀愁あふれる切ない楽曲や、郷愁あふれる幽玄、日本情緒あふれる、わびさびの趣き…を清らかな日本語で丁寧に歌っているんだろうな…などと想像してしまいます。ギターのテクニックもそんな知識が無くても、聴いていても非常に素晴らしいものがありますし…。私もリアルタイムで村下さんの楽曲が聴きたかった一人です。命日から10年がたって、改めて時の流れの速さをも感じながらも、色あせることのない彼の楽曲を、私の中にも、世の中にも留めて、歌い、語り継いでいきたいものです。
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