忘れな草日記3
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(3,509)この国に生まれてよかった
先日の2月28日は、村下孝蔵さんの誕生日でした。東京に行ってたりして余裕を持って書くことができなかったので、ちょっと遅れての記事になります。もう亡くなってから11年…。存命だったら、57歳になっているはずなのですが…。
ご存命で、未だに曲を書いてたら、さらに味のある深い楽曲を書いてただろうな…と思わずにはいられません。似たような系統の楽曲として、来生たかおさんがいますが、先ごろ絶盤で手に入らなかったアルバム「Purity」の中の「渇いた季節」と言う楽曲のように、歳を重ねるごとに、より哀愁味を深く帯びた楽曲が印象的に思えてくるのです。きっと村下さんも例外なくそうだったんだろうな…と。
今回のコスカの新刊では、「西陽のあたる部屋」というサブタイトルを付けましたが、これは村下さんの1988年のアルバム「恋文」にある楽曲です。アルバム「恋文」も比較的早い段階から持っていた盤ですごく気に入っている盤です。80年代後半の郷愁を感じさせる楽曲が多いんですよね…。今回は「西陽のあたる部屋」をもとに、マンガ6pを描きました。アナザーストーリーとして、しーちゃんを主人公にしたマンガです。
中面のコラム「薄暮抄 -西陽のあたる部屋-制作ノート」にもこのような話題を書いています。個人的にもとても気に入っている楽曲なのです。
村下さんの楽曲はどれも捨て難く、どの曲も佳曲なのはいうまでもないのですが、個人的にいちばんの楽曲を選べと言われれば、「この国に生まれてよかった」でしょうか。
1991年のシングル、その翌年にアルバム「名もない星」に収録されたもの。長らく「名もない星」が生産中止だったために、耳にかける機会がすごく少なかった楽曲です。ハウス食品のわさびのCMにも起用されたものです。
また、晩年コンサートツアーに尽力していて、新作の楽曲をレコード化することがなかった(1999年の「同窓会」でシングル曲と未発表を収録)のですが、このコンサートツアーでよく、「この国に生まれてよかった」を歌っていたというのを、アルバム「同窓会」のライナーノートにあったのを覚えています。ライブ音源でも未発表なのですが、ライブテイクがあったら是非とも聴いてみたいと思っていたものです。
さすれば、いつ何処でのものかは分かりませんが、「この国に生まれてよかった」のライブテイクがあるんですねー。レコーディングのものよりも伸びがあって、心地よく聴こえて来ます。こうした日本の美しい原風景を描いた楽曲は、個人的にはすごく好みです。
「初恋」「踊り子」ばかりが注目されがちな村下さんの楽曲も、掘り下げていけば、佳曲は溢れるほどに存在します。これをきっかけに、村下さんの楽曲に興味を示していただけると幸いです。心の琴線に響くはずです…。
(1,161文字/書き下ろし)
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